“Shavi”はジョージア語で “黒 “を意味し、言語学的な分析によると5世紀頃の古代品種であると推測されています。あまりメジャーな品種ではありませんが、現在はイメレティ地方とラチャ・レチュフミ地方で栽培されています。原産地が冷涼な気候であるため、熟しても茎の色が完全に褐色になる事はなく、茎の内側は少し緑がかったままとなります。ほとんどのカビ病に耐性がありますが、果皮が薄い為、秋に湿度が高く、雨が多いとカビが生えやすいです。
スタイル
タンニンが少なく、軽くてフレッシュなワインができるため、ジョージアでは親しみを込めて「サマーワイン」と呼ばれています。骨格と深みを増すために他品種とブレンドされることが多く、昔は、オツハヌリ・サペレ(Otskhanuri Sapere)やマガロブリシュヴィリ(Magaloblishvili)等とブレンドされ、エントリーレベルのワインが造られていましたが、現在は、ブドウ栽培の進歩によりゼルシャヴィを見直す動きが出ています。
オツハヌリ・サペレやマガロブリシュヴィリとブレンドされたワインは、色が濃く、赤系果実やハーブ、スモークの風味のあるミディアム・ボディのワインになります。また、ゼルシャヴィ単一でロゼワインも造る事もできます。