チヌリ (Chinuri)

チヌリ(Chinuri)

20世紀初頭の歴史家によれば、チヌリという名前はジョージアの古い言葉「赤味がかった緑色(chini)」に由来しますが、現在ではジョージア語で「優れた」、「最高」を意味するチネブリ(chineburi)からきているという説もあります。カルトリ地方を原産とする品種ですが、カヘティ地方でも栽培されており、場所を選ばずよく育ち、比較的カビ病やクロロシス(白化現象)に対する耐性もあり、他の品種と比べ霜の影響も受けにくい品種です。

スタイル
ヨーロッパ式醸造、伝統式醸造(クヴェヴリ醸造)のいずれからもワインが造られます。醸造法に拘らず、適度なアルコールレベルとさわやかな酸味を備えたスティルワインになり、ヨーロッパ式醸造で嫌気的に醸された場合、花やハーブ、かすかにミントや洋ナシの風味が現われます。一方、伝統式醸造スタイルはタンニンがあり、ムスクや凝縮したハーブの複雑な風味が現われます。
高い酸味を持つチヌリは、PDOアテヌリ (Atenuri)ではスパークリングワインとしても醸造され、ゴルリ・ムツバネ(Goruli Mtsvane)やアリゴテ(Aligoté)とブレンドされる事もあります。

主要ブドウ品種一覧へ