イメレティ地方の品種で、「クラフナ」は現地の方言で「切れがよい、シャキッとした (crispy)」を意味します。比較的晩熟で土壌を選ばずよく育ちますが、果皮が薄い為、湿度の高い気候下では病害にかかりやすく、特にうどんこ病には注意が必要となります。酸を保持しながら糖分を蓄積できる品種です。
香味の特徴/風味
熟したアプリコットやバナナ、ハチミツの風味。ツォリコウリ（Tsolikouri）やツィツカ（Tsitska）とよくブレンドされ、フルボディでアルコール度数が高くなる為、ワインにボディを与えます。
スタイル
PDOスヴィリ（Sviri）では、クラフナ、ツォリコウリ、ツィツカを使用した辛口の白ワインが生産されています。
ヨーロッパ式と伝統式（クヴェヴリ醸造）、どちらの醸造法でも造られますが、伝統式醸造ではアンバー（オレンジ）の色調に、核果実（アプリコットやモモなど、大きな種がある果物）やトロピカルフルーツ、わずかにハーブの風味が現われ、チョーキーなタンニンが感じられるワインとなります。
瓶熟成により向上するポテンシャルを持ち、数年で色が濃くなり、より複雑性があるワインとなります。